半側空間無視のリハビリ
半側空間無視はこんな症状
・ほとんど常に右側(もしくは左)を向いている(Right Neck Rotation)
・食事時に片側に気づかない
・無視惻にある人や物にぶつかる
・整容時に無視惻を残す
・無視惻にある物や人を探せない
半側空間無視のリハビリテーション
半側空間無視のリハビリは無視側への探索・注目を促すことと、健側への過剰な注意の抑制を図ることを基本としましょう。
ただし発症からおよそ3ヶ月以上経過しても無視が残存している場合は原則として無視を消失させることは困難です。全般的な脳機能アップによる底上げと工夫の併用で対処しましょう。
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半惻空間無視のリハ@ | 視覚捜査訓練
・無視側への探索・注目を促すことが目的です。
・はじめは健側(無視と反対側)にはできるだけ目を引きそうな余分な刺激はないようにしましょう。
例:書いたナンバーの上におはじきをおく
(1)直線に並べた健側から無視側へ順におく
(2)3→2→4→1などの順におく
(3)不規則に並んだナンバーに順におく
(4)○の数を増やす
(5)空間を広げる
半惻空間無視のリハA | その他
ADL反復訓練(学習転移治療法)
目印などをつけて更衣・整容など日常生活動作を練習反復により改善を図る方法です。効果は限定的なことが多いでしょう。
プリズム順応訓練 Rossetti(1998)
無視側の物が健惻にずれて見えるプリズム眼鏡をかけ,
左右の視標へ80回ポインティング課題を繰り返す練習法です。実施時間はおよそ3〜5分です。ただし今のところ効果は限定的で今後の研究の進展が期待されています。
トップダウンアプローチ(機能再編成訓練)
無視の自覚をさせた上で、行動時に自ら口頭確認させることで無視側に注意を向かせる方法です。無視の自覚と知的に保たれていることが必須です。
全般的注意機能の強化
全般的注意機能を上げることにより無視の軽減を図る方法です。限界はありますが、方法としては確実な改善が見込めます。
半惻空間無視のリハB | 接し方の注意
無視の自覚を促進し、日常生活を定例化し、できるだけ変更しない、貼り紙をする、チェックリストを利用する、などの工夫を行い、頻繁な確認と説明をしましょう。
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